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コラム

一生ものの結婚指輪として、ドイツ生まれの鍛造リングが選ばれる理由とは

ベーシックなフォルムに、モダンなセンスを取り入れた華やかさが光るゲスナーの鍛造リング。国内外のさまざまなエキジビジョンやデザインコンペで毎年アワードを獲得するなど、高いデザイン性で知られていますが、その品質においても定評があります。
リングの品質を支えるのは、長年にわたり培われたドイツの指輪製法技術、そして技を受け継ぐ職人たちです。
今回はドイツにおけるジュエリーの歴史や、ゲスナーのリングが誕生するまでの工程を紐解いてみましょう。

ドイツのジュエリーは「フォルツハイム」から

ドイツの西南部には「シュヴァルツヴァルト(黒い森)」と呼ばれる地域があります。
その北玄関口に位置する「フォルツハイム」という美しい街には多くの宝飾品工房や工場が集まり、世界でも有数の宝飾産業が盛んな街として知られています。

その歴史は、同じくシュヴァルツヴァルト(黒い森)にある街「カールスルーエ」の辺境伯夫人であるカロリーネ・ルイーゼが、1767年フォルツハイムに初の宝飾品工房を作ったことにはじまったのだとか。
それからというものフォルツハイムは宝飾の街として目覚ましい発展を遂げ、今ではドイツでも有数のコレクションを持つ「宝飾品博物館」や、宝飾産業の歴史を語る「宝飾品時計産業博物館」があることでも注目されています。

ゲスナーのリングも、貴金属特殊合金の製造技術、デザイン、製造から設計、仕上げまでの各工程を一貫してフォルツハイムの老舗工房で作られています。
ひとつひとつの指輪を手作業で丁寧に仕上げるのは、「マイスター」という国家資格を持つ100人以上の職人たち。
丈夫で真円、なめらかな着け心地と、耐久性を兼ねそろえた鍛造製のリングが叶うのは、宝飾品製造技術の歴史に基づく高い技術、そして熟練の職人によるものなのです。

ドイツのジュエリーは「フォルツハイム」か

誇り高き職人が手掛ける鍛造製法の結婚指輪

ゲスナーのリングは、ドイツの「鍛造製法」で作られています。
鍛造製法とは、地金を繰り返し圧延し、滑らかで弾力のあるリングを作る製法のこと。
文字の通り、地金を「鍛える」ことで素材は引き締まり、加工硬化という金属組織の変化が起こります。これにより密度が高く、強い指輪になります。
溶けた金属を型に流し込んで作る「鋳造製法」に比べて変形しづらく、硬度も高いという特徴から、日常的に身につける結婚指輪に適した製法と言えるでしょう。

ゲスナーの鍛造リングができるまで

1.貴金属素材を配合し、高温で融解

貴金属素材を配合し、高温で溶かします。地金の配合はリング製作の基礎となる工程であり、微妙な違いでカラーや硬度が変わるため、細やかな調整が求められます。
溶けた地金をるつぼから板材の金型に流し込み、型から抜いて冷やしたら地金板の完成です。

2.地金板に成形して圧延を繰り返す

機械を使い、地金板の圧延を行います。圧延を数十回繰り返すことで地金中の余分なガスを抜け、密度が上がり、貴金属分子が均一になります。この工程は金属をより硬くすることができるため、高強度、高剛性、高精度を求められる自動車や航空機の精密機械パーツなども鍛造製法で作られているんですよ。

3.圧延した地金からリングを打ち抜く

パンチングマシンを使い、ベースリングを打ち抜きます。切ったり剥がしたりするのではなく「打ち抜く」ことで、更に硬度が上がるのだとか。

4.サイズ・デザインにあわせた加工

デザインにあわせて切削、彫刻、石留め、研磨など加工を行います。
切削作業には「CNC」と呼ばれるコンピュータ制御の精密切削機を用いますが、地金に石穴をあけダイヤをひとつひとつ合わせるのは職人の手作業。まさに職人技の見せ所です。

5.仕上げと検品

デザインに応じて鏡面やマットなど、仕上げの加工を施します。
そして、全行程の最後にルーペを使用して入念に検品されたら、ようやく日本へと発送されます。

ゲスナーの鍛造リングができるまで

毎日身につける結婚指輪こそ。つけ心地と丈夫さを兼ねそろえるドイツの鍛造リング

以上のような工程で、金属の強さを引き出されて作られる鍛造リングは、靭性(素材の粘り強さ)が高く、傷がつきにくいという特性を持ちます。手にしたときの重量感や質感、なめらかなつけ心地も、鍛造リングならでは。
末永く輝き続ける結婚指輪をお求めなら、ドイツ製の鍛造リングをおすすめします。

毎日身につける結婚指輪こそ。つけ心地と丈夫さを兼ねそろえるドイツの鍛造リング